偏差値や倍率の高い防衛大学を受験する人が多いけど、自衛隊の給料っていくらなの?
地方国立大を受ける人のほとんどが、練習感覚で受ける防衛大学。
受ける理由としては、
- 受験日が早い
- 程よく難しい
- 受験慣れできる
- 受かっても行かなくてよい
そして、
- 入学すればお金がもらえる
偏差値・倍率が高く入試難易度や手間も考えると、時間が惜しい受験生が挑むことに決して賛成できませんが、お金というエサは結構強力。
でも、防衛大学にはいってもらえる額を知っている人は少ないのでは?
そして、防衛大学を経てなる自衛隊の給料も気になるところ。
今回は防衛大学と自衛隊のお金について調べていこうと思います。
防衛大学とは?
本校は、将来陸上・海上・航空各自衛隊の幹部自衛官となるべき者の教育訓練をつかさどるとともにそれらに必要な研究を行う防衛省の施設等機関です。
受験生になると一度は名前を聞く学校ですが、詳しく知っている人は少ないでしょう。
防衛大学はその名の通り、自衛官となるべき人を育成する学校です。
学生といえど、入学すれば準公務員として扱われ、起床時間や就寝時間など、普通の大学生では考えられないほどの制限があります。
ですがその分、就活などの苦労はありませんし、お給料も出ます。
防衛大学の偏差値・倍率・受験科目など
防衛大学校 | |
学部 | 理工学専攻、人文・社会科学専攻 |
偏差値 | 理工学専攻……59 人文・社会科学専攻……66 |
倍率(2014) | 理工学専攻……8.0 人文・社会科学専攻……19.9 |
倍率(2015) | 理工学専攻……7.8 人文・社会科学専攻……21.2 |
倍率(2016) | 理工学専攻…8.2 人文・社会科学専攻……19.7 |
倍率(2017) | 理工学専攻…8.0 人文・社会科学専攻……17.7 |
偏差値は理系は59、文系は66。どちらも地方旧帝大や千葉大広島大などの、難関大学と同じか少し低いレベルになっています。
そのため、岡山や熊大、埼玉大などのブロック2位くらいの国立大学を志望する大学生が練習のつもりで受けることが多いです。
例えば熊大志望の学生なら、早い時期に受験があり、難易度も高い防衛大に受かれば、熊大にはほぼ受かるので自信がつくorもうちょっとレベルを上げる?など。
受からなくとも、場馴れできますし、新しい問題を解けるため復習に役立てます。
倍率は文系のほうが圧倒的に高いです。
これは志望する人数に対して、合格枠が少なすぎることが原因。理系より文系のほうが圧倒的に人気というわけでもありません。
受験科目については、
- 理系……英語、数学、理科(物理基礎・物理、化学基礎・化学から1科目選択)
- 文系……英語、数学か社会(数学1A2B、日本史、世界史から1科目選択)、国語
どれもマーク式となっています。
ちなみに、マーク試験に合格後は身体検査があるため、本当に防衛大へ進学したい人は体を鍛えましょう。
防衛大学でもらえる給料は?
防衛大の魅力の一つでもある給料を調べてみたところ、
月に11万1800円もらえます。また、年2回ボーナスで35万2170円支給されます。
つまり、合計で年間169万3770円。
しかも、入学費や学費、そして食費、寮費もかかりません。
防衛大学の学生は特別職の公務員として扱われるため、公務員の学生手当としての給料が支払われています。
そのため、自由な学生生活はほとんどないようで、訓練や勉強を強いられて過ごさなければいけないようです。
自衛隊について
陸上(約13万8千人)・海上(約4万4千人)・航空(約4万6千人)の3隊があり、最高指揮官は首相。防衛相が指示を出す。3隊の運用の指揮・命令を担う統合幕僚監部の長である統合幕僚長が自衛隊のトップで、陸・海・空の各隊をそれぞれの幕僚長がまとめている。
(2008-11-24 朝日新聞 朝刊 3総合)出典 朝日新聞掲載
云わずと知れた自衛隊。災害時などに活躍している人たちですね。
あんまり知らない人はHPを見てほしいんですが、言葉にならないヤバさがあります。
自衛隊の給料は?
意外とお金をもらっている防衛大学生でしたが、本格的に自衛隊として働くとすると、どれくらいお金が貰えるのでしょうか。
調べてみると、公務員ということで法律で決まっているようでしたが、ありえないくらい難しいです。
自衛隊の給料を決める要素は2つあります。
- 階級
- 号俸
階級とは、自衛隊全体を16に分け、そのランクのようなもの。高ければ高いほど給料は高いです。
号俸とは、毎年初めに上がるレベル的なもの。上がり幅は訓練や成績の度合いによって変わるらしく、1~8号俸の上がり幅があるようです。
普通の企業は、期ごとに社員の給料が上がり、ベースアップと呼ばれますが、自衛隊のベースアップは号俸によって行われます。
そして、もう一つが手当による給料の上乗せ。
仕事は多岐にわたり、危険を伴うため、手当も大きいです。
たとえば落下傘作業手当というものがあり、パラシュートで落下するたびに給料が上乗せされるというもの。
金額は階級によって異なりますが、最低2800円。最高で1万2600円もらえます。(空挺基地整備員のとき)
また、海上自衛官手当のようなものもあり、これは乗務員手当で給料×33%。
航海手当で航海日数×(3980円~590円)。
他にも手当はありますし、自衛隊の給料の算出は難しいので、こちらのページを参考にしてみてください。
防衛大・自衛隊のお金まとめ
危険が伴う仕事ですが、確かに給料は良く、また公務員ですので安定しています。
一度防衛大学や自衛隊も考えてみては?