【感想】ウォーリー(WALL.E)はエンディングまで行きつけば良さが分かるんです。
こんにちはディズニー映画をおすすめするマンです。
かれこれ、このブログで紹介してきたディズニー映画はとうに30は超えています。もちろん、見てはいますが、紹介していないものもあり、40作品はディズニー映画を見て来た僕。
ブログに書かずとも、良かった作品は周りの友達におすすめしたりなんかはしていましたが、ここまでディズニー映画ばっかり狂ったように見ている僕に、おすすめしてくる人は殆どいませんし、何なら一浪一留なので友達すらいません。
そんな僕に一通のコメントが。
あ さん
はじめまして。ディズニー関連の記事を拝見しました。
共感できる点や自分が見ている時には気づかなかった点など、とても新鮮な気持ちで読めました。
私はディズニー作品の中でwall.eが一番好きなのですが、主さんは見た事はありますか?
どんな内容でもいいので、是非wall.eの記事を読んでみたいと思い、コメントを残しました。ぜひご検討ください。
「あ」という、くそ適当な名前からは想像できない、すごく丁寧なコメント。wall.e(ウォーリー)が一番好きで、是非見てほしいとのこと。
もっちろん、喜んで見ますよ!!!!!!!感想を書きますよ!!!!!
けっこう、深いですよ。評価は6点です。
ウォーリー(WALL.E) の紹介
29世紀の地球。700年もの間、たった独りでゴミ処理を続けているロボット【ウォーリー】。彼の夢は、いつか誰かと、手をつなぐこと。
ある日、そんなウォーリーの前に、真っ白に輝くロボット【イヴ】が現れる。一目惚れしてしまったウォーリーが、イヴに大切な宝物“植物”を見せると、思いがけない事態が!イヴはそれを体内に取り込み、宇宙船に回収されてしまう。イヴを失いたくない!必死に宇宙船にしがみついたウォーリーは、大気圏外へ飛び出して…。
宇宙の遥か彼方でウォーリーを待ち受けていたのは、地球の未来が懸かった壮大な冒険だった!
(ウォーリー|ブルーレイ・デジタル配信|ディズニー より引用)
ディズニー史上最大スケール、舞台は宇宙。主人公はもちろんロボットのウォーリー。
これまでも魚や虫、モンスターなど、様々なものの世界を映画にしてきたピクサーですが、今回のウォーリーは一味違います。
紹介動画を見ればなんとなくわかると思いますが、ロボット同士のラブコメや大宇宙が舞台のSF……だけなんて、浅いものではなく、現代社会を真っ向からおちょくったり、主人公はしゃべらなかったりと、色々革新的なことをしている作品なんです。
ウォーリー のおすすめポイント
主人公がしゃべらず、前半「何これ」状態。そのあとの急展開が良い
映画の良し悪しを左右するのは、
- ストーリー構成
- キャラクター
- 歌
何度も言ってきましたが、世で評価されるのはどれかしらかが秀でているやつ。
ディズニーのキャラクターは全体的に印象が強いため置いておくとして、
ディズニーのストーリ構成といえば、張り巡らされた伏線が美しいトイ・ストーリー。
歌といえばアナ雪。
もちろん、アナ雪は歌だけじゃなく、ディズニープリンセス作品として初めて恋愛物語に終始せず、己の夢や自由達成を主体にしたストーリーも評価されています。でも、社会現象にまでなれたのは確実に歌。
ウォーリーは社会現象にこそなりませんでしたが、是非!とおすすめする人がいるほど人気な作品。
ウォーリーで特に秀でているのは、まぎれもなくストーリー。
この映画、前半は本当に退屈。主人公のウォーリーはしゃべらないし、登場人物も友達の虫くらい。カサカサしか言わない。
四角いロボットがうろちょろ動いて、そこら辺のごみを集めて、また動いて集めての繰り返し。
他の人も言っていましたが、まーーーーじで前半つまんないんですよ。
ディズニー映画「ウォーリー(WALL-E)」は絶対観るべき!特に色々な事に慣れっこになった大人にこそ観て欲しい! - 悩みすぎな私の子育てライフ
ここまでぺらぺらと話していて申し訳ないんですが、実は半年ほど前、ウォーリーを見てたんですよね。その時は冒頭のあまりの退屈さに、10分ほどで消しました。
でも、ウォーリーは中盤からが本番。お友達のイヴが出てきて、これまでは単なるがらくたに過ぎなかったウォーリーに、性格らしいものが見え始める。
後半は地球から宇宙へと話が広がり、何人ものキャラクターが出てきて話の深みが出る。
最初っからウォーリーがいろんな人間を助けるロボットとして活躍している物語だったら、それはそれで面白いんでしょうが衝撃がないと思うんです。
ちなみに、ウォーリーがイヴと会話をするまで、開始から22分。人間と会話するまで39分かかります。
二次関数的に物語が進んでいく構成がウォーリーの魅力の一つです。
何もしなくなった人間は、何もできなくなる……
技術の発達により人間がすることはすべてロボットがやってくれるのが、ウォーリー舞台である、今から700年後の世界。
掃除、洗濯、移動、買い物、起き上がること、食べること……生きること以外すべてロボットがやってくれるんです。夢のような世界。
歩く必要すらないから人間はどんどん太るし、読み書きすらできなくなる。見ている映像や服も機械が勝手に決めたもの。
ディズニーにしてはめちゃくちゃブラックジョーク。普通に見てて怖くなった。
こんなのめちゃくちゃ前から、それこそ700年前から言われてきていたんでしょうけど、最近の若者は周りの目を気にし過ぎているじゃないですか。しかも、拍車をかける情報化社会。
スマホ片手にツイッターやインスタやまとめサイト。知らず知らずのうちに大衆の流れに流されている。
自分の足で歩くことすらできなくなったら、太った醜いブタになる。そういうメッセージが込められているんでしょう。
エンディングは必見。人間の文化の成長に合わせて、今後の物語が描かれます。
ウォーリー、なんといってもエンディング。間違いなくこれまで見た映画の中で断トツエンディングが作りこまれています。
冒頭、原始人の壁画では、宇宙船が地球に降り立つラストから、持ってた植物を植えたり火を起こしたり、人類基礎的なことをする様が描かれ、
エジプト・ギリシア美術では井戸による水路と稲作が描かれる。
モザイクタイルで魚や亀が地球に戻ってきたことを示し、水彩画で人間の文化的生活や商売の様子など、決して原始人とは呼べない生活が描かれています。
ゴッホやモネのようなイラストでは、花や虫、動物などが生き生きと暮らしている様子が描かれ、もう荒廃していたころの影はありません。
そして最後は、きっと何百年何千年も経っているんでしょうけど、姿の変わらない二つのロボットが手をつなぎながら散歩をしているシーン。
人間がこれまで歩んできた歴史になぞられて、ウォーリーの今後が描かれているんです。こんなに語ることの多いエンディングはありますか?
ウォーリーは尻上がりの作品なんです。
今回、コメントが無かったらウォーリーを見ることはなかっただろうと思います。正直、最初10分は何の感情も抱かなかった。
イヴが出てきても、とくに面白いとは思わなかった。
でも、宇宙に話がうつって、流れが変わる!おもしろいし深いです。どちらかというと大人向け。エンディングに関しては色々知ってる人向けだとおもいますが、一番ウォーリーが好きっていう人がいるのも納得です。
僕の中では6点ですが、大好きな人もいると思いますので一度見てみては?
そして、「あ」さん、コメントありがとうございました。
今後ぜひ、私めに何かおすすめの映画やバンドなどがあれば、気軽にコメントやメッセージお願いいたします。
Twitterはこちらです。
ウォーリーはいいぞ……他のディズニー映画とは全然違う雰囲気楽しめるし、テーマは深いし、何よりロボットが可愛い
— 黒髪公民館@ブログ (@kou_min_kann) 2019年1月12日
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