【感想】バグズ・ライフが思いのほか感動作で泣きます。やっぱり舞台は大事。
一切期待しないで見た映画が面白かったときほどうれしいことはないです。
皆さんはバグズ・ライフをそもそも知っていますか?
見たことはないけど名前くらいは知っている!
映画は見てないけどキャラは見たことある!
ストーリーは知らないけど歌は知ってる!
などが多く、認知度の広さにいつも感心するディズニー作品。
ところが、バグズ・ライフに至っては、名前も歌もキャラの一匹すら知らない!という人が多いでしょう!
というか、僕がそうだった!
何の気なしにバグズライフを見ましたが、これは良い。感動作。
個人的評価は9点/10点満点です。
バグズ・ライフのおおまかなストーリー
みんなの気持ちがひとつになった。小さなアリの大きな勇気に、握りこぶしがギュ!アリたちの国をおびやかすバッタのホッパーたちから仲間を守るため、ひとり「用心棒」探しの旅に出たフリック。彼が連れて帰ったのは、男っぽい性格とキュートな外見にギャップのあるテントウ虫のフランシスや、くいしんぼうイモ虫のハイムリックたち。勇者だと思って歓迎した彼らが実はサーカスの団員だと知ったアリたちの結論は、「フリック追放」。たったひとりの理解者、小さなドット姫にはげまされ、フリックが考えた一発逆転のホッパー撃退作戦とは―!?
すごくざっくりというと、
発明家で活発な主人公のアリ、フリックがある大きな失敗をしてアリの国から追い出されたが、仲間を連れて帰ってきて天敵のバッタ、ホッパーを倒そうとするけど……!
という内容。
普段気に留めない虫の世界の話がテンポよく進んでいきます。
素晴らしい作品なのになんでみんな知らないか?
そんなの、主人公が虫だからに決まってます。
主人公が虫じゃなければヒットしたかといわれれば微妙
映画もドラマも漫画も取り掛かりとして重要なのはビジュアル面。
どんなに原作がおもしろくてメガヒットした某巨人映画でも、実写化にあたりB級ファッションモデルがヒロインと分かればあまり見ようと思わない。
反対に橋本環奈ちゃんが出てたらどんなくそ原作でも見たいと思ってしまう。
その点で考えれば、主人公が虫なのは確実に失敗。
カブトムシとかクワガタが好きなのは男子小学生だけだし、そもそもバグズライフはアリとか芋虫とかフナ虫が出るし。
「わ~!アリがたくさん出る映画があるんだ!見てみよ!」とDVDを手に取る人は稀でしょう。そんなひとはEテレを見てるに違いない。
だったら、恐竜やおもちゃクルマや動物など、虫よりは多くの人がかっこいいと思うものが主人公だとしたら?
それはそれでヒットはしないでしょう。
バグズライフの良さはキャラクターの関係性とストーリー。
こつこつ、言われたことだけをやり続ける多くの働きアリの中に、工夫によって仕事を楽にしようとおもう主人公アリ:フリック。
アリの天敵:バッタのために、一年を通してバッタのためのエサもせっせと集めるアリ。ゴキブリやハエたちが汚れ仕事をしてお金を稼いで、一日でお金を使い切る……
など、バグズライフには作中説明されず、当たり前として受け入れなければいけない設定がいくつかあります。
決まったことをやり続けるイメージがあるアリだからこそ、変わり者のフリックが嫌われるのも納得できる。
餌を集めることを強いられてるのも、弱肉強食の世界だからこそ受けいれられる。
小さな世界を題材にしたために、小さなことを無視させれる作品になりました。
やっぱり映画は舞台設定がモノを言う
バグズライフのようにすぐれた作品でもあまり多くの人に届かなかったことを考えると、やっぱり設定の重要さを感じますね。
シュガーラッシュも同様に。
ディズニーはプリンセスシリーズに次ぐヒットの方程式を見つけ出そうとしている最中でしょう。なんとしてでも僕たちが生きている間に見つけてほしいですね。
バグズ・ライフはおすすめ度⑨
舞台が昆虫だからこそ面白いバグズライフはおすすめの映画。
絶対におすすめのディズニー映画ランキングに新たに加わりました!
昆虫がリアル過ぎて気持ち悪いですが、気持ち悪くなるほどリアルなのもピクサーの凄いとこ。多くの人に見てほしいですね!
ディズニー映画を家で見るにはU-NEXTがおすすめです。記事はこちら!