黒髪公民館

邦ロックやディズニー映画の感想、気になったものを紹介するブログです。熊本の大学生です。

【ネタバレなし】リメンバー・ミー、そこまでいいか?75点の作品【感想】

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リメンバー・ミーを公開日に見てきました。
ディズニー作品を映画館で見るのは久しぶりだったのでワクワク。
しかも、ディズニーの中でもとくに好きな作品が多いピクサーということで、よりワクワクです。

 

今回はリメンバー・ミーの感想を書いていきます!
※ネタバレはしないように書きますが、神経質の方はご遠慮ください。

この記事を読んで今後見るかどうかの参考にしてください

リメンバー・ミーの作品情報、主題歌など

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監督  リー・アンクリッチ/エイドリアン・モリーナ
脚本  エイドリアン・モリーナ
製作  ダーラ・K・アンダーソン
製作会社  ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ/ピクサー・アニメーション・スタジオ
日本公開日   2018年3月16日

 

ディズニー作品としては75作目、ピクサー作品としては19作目。
カーズクロスロードに次ぐ作品となっています。
同時上映はアナ雪。どうしてリメンバーミー自体が1時間50分あるのに、20分もあるアナ雪をぶち込んだのかはわかりません。
アナ雪を客寄せパンダにしたかったのか、むしろアナ雪に自信なかったのか……

 

リメンバーミーはアニー賞、アカデミー賞、ゴールデングローブ賞という、ありとあらゆる賞を総なめしており、先に公開されている中国、アメリカ、メキシコでは大ヒットを記録しています。
とくにメキシコでは、リメンバー・ミーの舞台がメキシコということもあって記録的な大ヒットだそうです。


巷ではピクサー史上最高峰という声も多いリメンバー・ミー、そこまでいいか?

・リメンバー・ミーは中の上か上の下

ストーリーを「こなしてる感」

リメンバー・ミーが75点だと言っておきながら、実はそんなに悪いところは無いんですよね。
2日間、どうしてリメンバー・ミーの自分の評価が75点だったのかを分析してみたんですが、やっぱりダメなところは分からなかった。

 

ディズニーって、最高傑作で誰にでもおすすめしたい作品の層と、そこまでだけど好きな人がいるのが納得できる作品の層普通の作品の層

の3つに分けられると思うんです。
見たことを後悔する映画もある中、そんなものがほとんどないのがディズニーの凄さだと思います。

 

最高傑作の層が、ライオンキングとかラプンツェルとかズートピア。
その次の層が、アナ雪とかポカホンタスとか。
普通の層が、モアナとかそこらへんでしょう。

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前置きが長くなりましたが、リメンバー・ミーは普通の層に入ります。

 
ネタバレ防止のため、あらすじを書いたりすることはありませんが、目新しさの無さは深刻です。

 

ディズニーといえばこれまでのアニメ史、映画史にない手法や展開を実力と手腕の力業で強引に売れ線まで押し上げる会社。
今回のリメンバー・ミーにその感じはありません。

 

映画だけでなく、小説も漫画もドラマも、後半に向かってストーリーが進んでいくものですが、序盤、中盤にちょっとした山(話の起伏)がないと心に残る作品にはならないんですよね。

 

アナ雪なんかは中盤に山が来た代表例。レリゴーは皆覚えてるでしょ。アナと結ばれた男の名前を憶えている人はほとんどいないと思いますし、アナ雪に決闘シーンなんてあった?っていう人がほとんどだと断言できるほどアナ雪のエンディングの山は小さい。

でも、皆アナ雪は記憶に残るんです。
話を作るうえで中盤の起伏って大事なんです。

 

そんな感じで、大オチ以前の中オチが大事な映画ですが、リメンバー・ミーはストーリー中盤までがちょっと弱い印象でした。
話が進んでいるようでほとんど進まず、ちょっと進んだと思えばまた一からやり直し……みたいな。

後半部分のたたみかけが素晴らしかっただけに、ちょっと残念でした。

 

リメンバー・ミーは最後にでっかい山を持ってきたためしょうがないのかもしれませんが、一本道のストーリーとなっており、淡々とこなしているRPGの実況プレイを見ている感じでした。

さすがの映像美と迫力

毎回言っているかもしれませんが、やっぱり映像はすごい。
前作のモアナも映像だけはすごかったのですが、リメンバーミーはまた違うすごさ。

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 この細かさ。

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自然色や波や山、草木や風などのCGに力を入れてきた印象が強いディズニーでしたが、原色っぽい色鮮やかさが本当にきれいでした。

こんなに細かくてきれいな映像を見たことがなかったです。

死後の国という重い話を、ガイコツや生き物のちょっとした動きでコミカルに表現しているのもリメンバー・ミーの特徴。
ガイコツの表情や主人公ミゲルの表情で見ている側ももらい泣きや誘い笑いをさせられそうになり、そこらへんは本当にディズニーすげぇってなりました。

音楽は普通

リメンバー・ミーのテーマの一つが音楽。
さぞかし音楽は良いのだろう……と思っていましたが、まぁ普通です。 歌詞の深さも、心地よいテンポや転調も、普通に良いです。

要所要所で歌があることで感動するところはありますが、アナ雪レベルで日本中ではやることは考えられません。

 

正直、歌に関しては同時上映されたアナ雪の歌がハイレベル。

ディズニーが定番クリスマスソングの座を奪いに来ましたよ。
そこら辺のアニメの挿入されてるクリスマスソングの10倍良いです。昔狂ったようにアイドルマスターを聞いていた僕が言うんだから間違いない。

リメンバー・ミーの感想まとめ

リメンバー・ミーはピクサー史上最高傑作との声も多いですが、そんなことはありません。トイストーリーのほうが100パー最高です。

 

でも、悪いところはほとんどなく、「よかった?」って聞かれたらほとんどの人は「う~ん。まぁ、よかったよ!」って言います。その結果が大手映画評論サイトの評価4.3です。

 

見るべきかと言われれば難しいですが、時間とお金に余裕があれば見ればいいと思ます。
いずれDVDやブルーレイが出ると思いますが、それをレンタルしたり会ったりして見るくらいならば今映画館に行ってみたほうがいいと思います。

 

ネタバレがあったらストーリーの山の魅力が一切なくなるから。
いずれ見るつもりがあるなら、絶対に映画館で公開直後に見るべき。
そうじゃないなら見なくていいと思います。